銀イオンは、19世紀にはすでに英国のロンドンで使用されていました。
しかし、硝酸銀 の形で使われることが多く、人体に影響が出るとして、一般の医薬品としては普及しませんでした。
また、ファラディが金属に電気を印加するとイオンなるものが出るということを発見して、19世紀には電気分解法による銀イオン製造法も発見されていました。
しかし、研究途上であったため一般向けに使用はされていませんでした。
銀の水に殺菌作用のようなも のがあるというのは既成の事実でしたが、一部の人にしか使用されていませんでした。
銀イオンというものが本格的に使用されるようになるのは、もっと後の話になります。
先の、第一次世界大戦に従軍研究者として参戦して、恐ろしい破傷風にかかった兵士たちを目の前にして呆然自失だったアレキサンダー・フレミングは、解役後、ロンドン大学セントメアリー校に戻りいくつかの実験を続けて、1928年に細菌を殺菌するカビ類を発見してペニシリンと名付けました。
それをファイザー社が買い上げてペニシリンという製薬にして販売しました。
その結果、ほとんどすべての細菌に効くことで第二次世界大戦に特効薬として用いられました。
それにより銀イオンは忘れられていきました。
銀イオンのような自然科学の無機的な材料よりも、科学的に製造される方が欧州では評価が高くペニシリンの発見はノーベル賞の対象になりました。
しかし、時が経ち 1980年代にはペニシリンに抗体をもつ細菌が現れます。
MRSAや緑膿菌などの多剤耐性菌などの出現です。
そして1990年代には、銀イオンが再び脚光を浴び始めます。
銀イオンはペニシリンが殺菌できない細菌を殺菌できるからです。
また、ペニシリンはウイルスを殺菌できません。
しかし、銀イオンを薬として使用する方法がまだ開発されていないために、その前段階として体内に入る前に殺菌できる銀イオンの開 発が日本新素材株式会社で研究されていきます。
2004年から日本新素材株式会社は、特に瞬時に細菌やウイルスを殺菌できる銀イオンの開発を行ってきました。
また、ペニシリンのように細菌が抗体をもつようなことにならないような銀イオンも開発しています。
現在のコロナウイルス下の社会では、ウイルスが人間の体内に入る前に殺菌することが大切になっています。
日本新素材株式会社の銀イオンは 他社の銀イオンとはまったく異なる性質を持ち、瞬時にして殺菌する効果があります。
この素晴らしい銀イオンを社会で使っていただくことが日本新素材株式会社の願いであり、社会的な使命でもあります。
今後は薬として使用できる銀イオンを開発していきます。
このような思いで日本新素材株式会社は銀イオンに特化して製品開発をしております。
日本新素材株式会社
代表取締役社長 奥田宣政